fennel
セリ科の多年生草

甘い芳香が特徴のフェンネルは、日本人にとってあまり馴染みのないスパイスですが、クミンやディルと同じセリ科のスパイスです。

アブサン酒(ペルーノ)の重要な構成成分でもあるので、お酒が好きな方は香りで「あっ!」と思われる方も多いでしょう。

古代ギリシャ人は、ダイエットに利用していたとも言われているフェンネル。
古代から種子だけでなく全草が利用され、イタリアでは現在でも大変好まれて利用されているスパイスです。


フェンネルの成分
アネートル、フェンンコン、ピネン、カンフェン、フェランドレン、リモネン、オシメン、ジペンテン他

フェンネルの薬理効果効能(フェンネルの薬理効果・健康効果)
体を温め、冷えからくる胃痛や腹痛、腰痛に効く漢方薬にも用いられるフェンネルシード。唾液と胃液の分泌を高め消化を促進する作用や、利尿作用で体内の余分な水分を排出するとともに、便秘を解消してお腹にたまったガスを出す働きがあると言われています。そのため、体内をきれいにするデトックス作用があり、ダイエットに効果的なスパイスの1つとされています。
フェンネルに50%~60%ちかく含有されている主要成分のアネートルには、月経促進や母乳の出を良くするなど、なんらかの女性ホルモン作用があるため、妊娠中は控えめに。
また性欲の促進にも効果があると言われています。

フェンネルの香りと特徴
アニスに似た甘く爽やかな香り。種子をスパイスとして利用します。
ほのかなグリーンで脱穀前のお米を小さくしたような形状のフェンネルシードはスパイ特有の刺激的な芳香や辛味、苦味があまりないため、スープからデザートまで、幅広く、また使用分量をあまり気にせずに利用できるスパイスです。
初夏に八百屋さんでみかける「フィニョッキオ」はフローレンスフェンネルといい、スパイスのフェンネル(スイートフェンンル)の変種で、別種です。フローレンスフェンネルも甘く、セロリを穏やかにしたような味わいなので、薄く切ってサラダなどで頂くと美味しいハーブです。

フェンネルと相性の良い食材
ヨーロッパでは「魚のハーブ」とも呼ばれ、生の葉を刻んで魚の香草焼きやスープの風味付けに利用したり、種子を魚料理のソースに混ぜたり、魚介のカルパッチョなどに用いたりします。魚の脂臭さを緩和したり、中国では傷んだ魚に利用すると香気が回復すると言われています。
イタリアでは「フィニョッキーナ」というフェンネルシードが練り込まれたサラミが人気なことからも分かるように、塩味のきいたオイリーな食材との相性も抜群です。
サラミや生ハム、ドライトマトやオリーブといったイタリアの食材と組み合わせると、胃もたれすることなく、サッパリと頂けます。
また、欧米では、フェンネルシードの甘い香りを利用してアップルパイやクッキー、パン、キャンディー等のお菓子にも良く使います。ハーブティーとしても有名で、ピクルスの香り付けとしても利用されています。
東インド(ベンガル地方)やバングラディッシュのカレーにも欠かせないスパイスで、魚やチキンのカレーを作る際に、スタータースパイスとして利用してみましょう。